はじめに
ルアー、メタルジグで一番手軽に釣れるのが「イナダ、サワラ」です。 基本的にルアーをキャストしたらリールを巻くだけです。
とは言ってもいつでも釣れるわけではありません。イナダは回遊性が高いので回ってきたときは爆です。
ルアーフィッシングを始めた方はイナダ釣りから入る方も多いと思います。
新潟のイナダは春に対馬海流に乗り北上します。 新潟で釣れ始めるのは5月位で7月位まで釣れます。 秋はその逆で南下してきます。9月から12月といったところでしょうか。
ですから、春のイナダは南の情報、秋のイナダは北の情報に注意しましょう。
サワラの場合は、3月位に群れが入ってきて5月頃イナダが入るのと入れ替わりに去っていきます。秋は逆で水温の低下に伴って南下してくるようです。
しかし、最近は地球温暖化の影響からか水温が高く居残っているサワラもいるようです。
タックル
ロッド
9フィートから12フィートのシーバスロッドです。東港の場合、堤防から釣ることが多いので、少し固めのロッドが良いです。
また、手前にテトラポットなどがある場合、障害物を避けるときにも有効です。
私の場合は、硬めのエギングロッドを使っています。先っぽの柔らかさと胴の硬さがちょうど良く青物釣りにも向いています。何よりあまり売れないようなので安い。
リール
2500~3500番がちょうどいいです。基本的に大きいリールの方がメタルジグの飛距離、巻き取りスピードが良いですが大きすぎると重くなり疲れます。
また、釣れてもイナダが水面を引きずられて来ますので面白みが半減します。
ライン
1号~2号のPEラインがお勧めです。ナイロンラインでもかまいませんが、アタリが取りづらい事とジグの飛距離を考えるとPEラインをお勧めします。
PEラインを使ったことがない人は、ライントラブルを避けるためにも、少し太めでハリのあるものを選ぶと良いでしょう。
リーダー
こいつは必須です。ナイロン又はフロロカーボンで20lb~30lbで1.5m位あればいいでしょう。特にサワラの場合、非常に歯が鋭くカッターナイフのような切れ味ですので、細いリーダーは簡単に切られてしまいます。
私の場合は、サワラが爆釣モードに入ったときは40lbを使っています。「太すぎる!」と思われるかもしれませんが、ルアーをロストする確率が一気に下がります。
ルアー、メタルジグ
中心となるのは20~40gのメタルジグです。ルアーの性能というより、ルアーを通す深度やアクションの方が大切なので、安いものでも大丈夫です。
高価なルアーはバランスも良く、キレイにアクションするので予算に余裕があれば使った方が良いと思います。
また、ロッドにあったルアーウェイトを選びましょう。ウェイトオーバーはロッドに負担が大きいのでロッドの張りがなくなってしまいます。 色については後段で解説します。
プライヤー
必ず用意しましょう。 100円ショップの安物でも構いませんが、すぐにさびてしまいます。 魚からルアーを外すときは必ずプライヤーを使いましょう。特にサワラは歯が鋭いので下手をすると流血です。 近頃、堤防で流血している人を良く見かけます。
実釣開始!
周りの人に注意してフルキャストです。
着水したら一度ルアーをボトムまで沈めます。ルアーが着底したら巻き取ります。着底するとラインのテンションがフワッと緩みますので目安になります。
これを繰り返します。 反応が無いようならルアーを沈める深さを変えます。 周りで釣れている人がいればどのくらいルアーを沈めているのかを確認して参考にしましょう。
ルアーが着底してからロッドを大きく煽って縦のアクションを付けると効果が上がります。
ルアーのサイズ
ルアーのサイズに関しては、小さい方が比較的良い釣果を得られます。特にシラスを追っている場合はナブラがたっても大きいジグにまったく反応しない場合もあります。
最近のルアーでは「タングステン」といった素材を使用し同サイズでも比重が高い素材を使ったルアーも発売されています。
ルアー、メタルジグのカラー
特にこだわる必要はありません。 イナダは色盲ですのでカラーよりもホログラムなどの反射系を考えたほうが良いです。 もしデジタルカメラがあるようでしたら、持っているジグをモノクロモードで撮影してみましう。
ジグの白黒写真
上から 黄色蛍光・青・ピンク・オレンジ
イナダの色覚から見た場合写真のようになります。 青はほとんど黒に近い状態で黄色は白に近い状態ですね。 よくピンク系のルアーが良く釣れると言われていますが、これは中間色にあたるためだと思われます。 私の場合は最初はいつもピンク系のルアーです。
フック
通常はトリプルフックが標準で付いてきますが、私の場合はシングルフックに交換しています。 杞憂かもしれませんがバレにくいのが特徴です。 また、チモトからフリーになっているためフックに直接バイトしてくることもあるんじゃないでしょうか?!
アシストフックは装備したほうが良いです。 イナダの場合アシストフックにかかっていることが多いです。 イナダは上から下の魚は追わないそうですので下からベイトの頭を狙ってバイトしているようです。
サワラを釣るときはアシストフックをはずしたほうが良いです。これは前段でも説明しましたが歯が鋭いのでリーダー近くで暴れられるとリーダーの切断があるからです。 周りでサワラが釣れているようなら外しておいたほうが無難です。
ナブラ(ワキ)
時合によってはナブラに遭遇することがあります。 小魚が逃げ回って海面が沸騰したようになった状態です。 ナブラが出ると一斉にキャストが始まりますが一呼吸おいてからキャストしましょう。 一斉にキャストしてもオマツリの元です。 ナブラが多少沈んでも釣れます。
ナブラから外れたところや、沈めてみたりするとワラサがヒットすることもあります。
アワセ
リールを巻いていると「ゴン!」といったイナダ特有のアタリがあります。イナダ、サワラはほとんどの場合が勝手にフッキングしてくれるのでヒットしたら追いアワセを入れる程度で良いでしょう。サワラの場合はジグを飲み込まれるとリーダー切断率が上がりますので気をつけましょう。
フィニッシュ
足元までイナダを引き寄せたら後は抜きあげかタモ入れにないります。 抜きあげるときは十分にラインを巻きとって魚とのタイミングを合わせて豪快!?に抜きあげましょう。 柔らかめのロッドを使用する場合は必ずタモを使いましょう。まれに「バキッ!!!」何てこともあります。
その他
釣れたらルアーをキャストする前にリーダーを確認しましょう! 指でなぞってリーダーにザラツキがあるようでしたら面倒くさがらずリーダーの交換をお勧めします。 特にサワラがヒットした後は傷がついていることが多いです。 これは釣れたサワラを引き寄せているときに食いついているジグにさらにバイトしてくることがあるからです。
イナダの場合はアシストフックとリアフックのダブルヒットなんて事もありますがサワラの場合はほとんどリーダー切断→ジグロストです。
締める
締め方についてはこちらをごらんください。→ 「イナダ、サワラの締め方」