サンバーの純正カーオーディオは 86201KE001 とういう古いタイプのカーオーディオです。
AM、FMラジオの他にカセットテープも再生できます。
今どきスマホで音楽再生できないのは不便でよすね。
と言う訳で、車内でスマホの音楽再生ができるように改造してみたいと思います。

再生方式を検討する
スマホとの接続方式はケーブル、カセット変換、FMラジオ割込かBluetoothになります。
さて、どうやって接続するのか・・・・ ケーブルは邪魔だしカセット変換やFM方式はスマートさに欠けるので、Bluetooth一択ですね。
アンプ付きのBluetoothモジュールを追加する
Bluetooth対応の新しいデッキを購入してしまえば簡単ですが、それでは古いオーディオが無駄になります。
アンプ付きのBluetoothモジュールで現存のデッキとスピーカーを並列に接続する方法もあります。
これなら、AM、FM、カセットテープも使えます。
既存のカーオーディオのアンプを利用する
ひとつのスピーカー(RL)にアンプが二つというのはスマートさに欠けるので、デッキそのものにアンプなしモジュールを追加するのがベターです。ちょうど12vのモジュールがありました。
これだと少し安い。 音量などの操作もカーオーディオ側でできます。
上記のモジュールのように5v仕様だと12vから降圧しなければならないので注意が必要です。
既存のカーオーディオのアンプを利用する
やはり、2系統のアンプは好みではなかったので、Bluetoothレシーバーモジュール単体を購入しました。

マイクロSD、USB、AUXも使えるようです。 FMラジオは海外仕様のため80Mhz帯からの受信になるのでほぼ使えません。
Bluetoothモジュールの動作チェックです。 接続は簡単で、電源の+、-と右スピーカー(+)、左スピーカー(+)、スピーカー(-)の5本のみです。

Bluetoothは問題なく接続できました。ちなみにIDは「JX-BT」になります。
外部入力端子に接続してみる
カーオーディオを観察すると入力端子がありました。 昔、別な車にCDチェンジャーを積んでいた時に使った記憶があります。

データシートが無かったので、とりあえず解析用にデッキを分解してみます。

車用のオーディオなので振動対策で丈夫にできていますね。
基盤の固定は5か所もありました。

パターンをたどると、CDを接続するための端子のようです。
右スピーカー、左スピーカーの入力端子もありました。(クリックで拡大)

上記の③と④を36kオームの抵抗をはさんで接続するとディスプレイに「CD」と表示されました。

という訳で、Bluetoothオーディオから出る音声信号をオーディオ側でCD信号として認識させることにします。
CDとラジオの切り替えはスライドスイッチにします。 スイッチオンでCDが接続されたと誤認させます。

外部端子がない場合
AUX入力ができる場合は、スピーカーRLとGNDの3線を接続すれば終了です。AUXや外部端子がない場合は少し面倒です。カセット(CD)の出力から繋がるアンプ半導体を探します。例えばTDA7266SAのデータシート
の場合は4と12がスピーカー、8がGNDになります。
接続したら空のカセット(CD)を再生して信号を偽装します。パターンをカットして切替スイッチでもOKです。
古いオーディオとBluetoothオーディオを接続する
基盤のパターンが判明したので、配線していきます。

ついでに12vのBluetoothオーディオ用の電源も取り出します。
CDの起動信号の切り替えスイッチには適当な抵抗を入れておきます。 ちなみに36kΩです。
大きすぎると思います。探すのが面倒だったんです。

Bluetoothオーディオの電源、左右スピーカーとGNDを接続して元に戻します。
電源オンで無事に起動。カーオーディオディスプレイに「cd」と表示されています。

Bluetoothオーディオ側のモードボタンを押して「bt」と表示されたら待機状態です。スマホ側では「JX-BT」と表示されます。

「bt」と表示されたら接続完了です。 「ぽ~ん」とう音が出ます。
音楽に合わせてエコライザーもどきが点滅します。

適当なテープで絶縁してダッシュボード裏にタイラップで固定しておきました。
モジュールを基盤だけにしてカーオーディオ本体の中に格納しても良かったのですが、何かに転用する可能性もあるので、筐体はのそのまま使いました。
カセットなんか使わねーよ! って人用
2000円・・・・
いいんです。ロマンなんです(笑)







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